台風のニュースを見るたびに、「うちは大丈夫かな?」と心配になりませんか?
近年、台風の威力はどんどん強くなっています。2019年の台風19号では、多くの地域で長時間の停電や断水が発生し、普段の生活がストップしてしまいました。
でも安心してください。台風は地震と違って、ある程度予測ができる災害です。事前にしっかりと台風 準備をしておけば、家族みんなで安全に過ごすことができます。
この記事では、台風が来る前にやっておきたい準備を、わかりやすくお伝えします。小さなお子さんがいるご家庭でも、一人暮らしの方でも、今すぐ実践できる内容ばかりです。
一緒に台風に備えて、安心できる毎日を送りましょう!
台風情報の収集と避難計画の確立
台風がいつ、どのくらいの強さで来るのかを知ることは、とても大切です。正しい情報を集めて、家族で避難計画を立てましょう。
📱 台風情報はここでチェック!
- 気象庁のホームページ
- NHKの気象・災害情報
- お住まいの地域の防災アプリ
台風情報を見るときは、「いつ頃最接近するか」「風の強さ」「雨の量」の3つに注目してください。
どのタイミングで避難すればいいの?
以下のような状況になったら、すぐに避難を始めましょう:
- 避難指示が出た時
- 雨や風が強くなる前(台風接近の6時間前が目安)
- 川の水位が上がってきた時
- 家の周りに水がたまってきた時
🗺️ 事前に確認しておきたいこと
- ☑ 避難場所の場所と連絡先
- ☑ 避難場所までの道のり(2つ以上のルートを確認)
- ☑ 危険な場所(川、がけ、低い土地)の把握
- ☑ 家族の集合場所
- ☑ 緊急時の連絡方法
ハザードマップは市役所やインターネットで確認できます。自分の家がどのような危険にさらされやすいかを、普段から知っておくことが大切です。
✓ 今すぐできること
スマートフォンに防災アプリをダウンロードして、お住まいの地域を登録しましょう。
食料・飲料水の備蓄と保存方法
台風で外出できなくなったり、お店が閉まったりすることがあります。最低でも3日分の食べ物と飲み物を用意しておきましょう。
💧 水はどのくらい必要?
- 大人:1日3リットル
- 子ども:1日2リットル
- 4人家族なら:3日間で36リットル
ペットボトルの水を箱買いしておくか、大きなポリタンクに水道水を入れて保存します。水道水は3日ごとに入れ替えましょう。
🥫 備蓄におすすめの食べ物
そのまま食べられるもの:
- ☑ 缶詰(さばの味噌煮、ツナ缶など)
- ☑ レトルトご飯
- ☑ カップ麺
- ☑ 乾パン、クラッカー
- ☑ 栄養補助食品(カロリーメイトなど)
温めて食べるもの:
- ☑ レトルトカレー
- ☑ インスタント味噌汁
- ☑ フリーズドライ食品
赤ちゃんがいる場合は何を用意すればいい?
以下のものを多めに準備しましょう:
- 粉ミルク(1週間分)
- 哺乳瓶(消毒グッズも)
- 離乳食(レトルトタイプ)
- おむつ(普段より多め)
🔥 カセットコンロも忘れずに
停電になると電気やガスが使えなくなる可能性があります。カセットコンロとガスボンベを用意しておけば、温かい食べ物を作ることができます。
✓ 今すぐできること
家族の人数×3日分の食料と水を計算して、買い物リストを作りましょう。
停電・断水対策と必要な防災グッズ
台風で一番困るのが停電と断水です。電気や水がなくても安全に過ごせるように、必要な防災グッズを準備しておきましょう。
🔦 明かりの準備
- ☑ 懐中電灯(家族の人数分)
- ☑ ランタン(部屋全体を照らせる)
- ☑ ろうそくとライター(火事に注意)
- ☑ 手回し式ライト(電池不要)
懐中電灯はLEDタイプで、単3電池で使えるものがおすすめです。電池も多めに用意しておきましょう。
📱 スマホの充電対策
停電になると、スマホが生命線になります。充電が切れないように対策しましょう:
- ☑ モバイルバッテリー(10000mAh以上がおすすめ)
- ☑ 手回し式充電器
- ☑ 車のシガーソケット用充電器
- ☑ 充電ケーブル(予備も含めて2本以上)
📻 情報収集の準備
- ☑ 携帯ラジオ(手回し式 or 電池式)
- ☑ 乾電池(単3、単4を多めに)
テレビが見られなくても、ラジオがあれば台風情報や避難情報を知ることができます。
💧 断水対策
- ☑ 給水タンク(20リットル程度)
- ☑ ポリタンク(10リットル×2個)
- ☑ ペットボトル(空のものも保管)
- ☑ ウェットティッシュ(大容量パック)
🚽 トイレ対策
- ☑ 簡易トイレ(1人1日5回×3日分)
- ☑ トイレットペーパー
- ☑ 除菌スプレー
- ☑ ビニール袋(厚手のもの)
断水するとトイレが流せなくなります。簡易トイレは衛生面でとても大切な準備です。
🏥 救急・衛生用品
- ☑ 救急箱(絆創膏、消毒液、包帯)
- ☑ 常備薬(処方薬、痛み止め、胃薬)
- ☑ 体温計
- ☑ マスク
- ☑ 手指消毒液
✓ 今すぐできること
家にある防災グッズをチェックして、足りないものをリストアップしましょう。電池の残量確認も忘れずに!
住宅の台風対策と安全確保
家の周りを安全にして、台風の被害を最小限に抑えましょう。特に風で飛ばされそうなものは、事前に片付けることが大切です。
🪟 窓ガラスを守る方法
強い風で物が飛んできて、窓ガラスが割れることがあります。以下の方法で対策しましょう:
- ☑ 養生テープを「×」の形に貼る
- ☑ 飛散防止フィルムを貼る
- ☑ 段ボールや板で窓を覆う
- ☑ カーテンやブラインドを閉める
養生テープは窓ガラスに大きな「×」を作るように貼ります。ガラスが割れても破片が飛び散るのを防げます。
🌪️ 屋外の片付けチェック
台風で飛ばされやすいものを安全な場所に移動しましょう:
すぐに片付けるもの:
- ☑ 植木鉢・プランター
- ☑ 物干し竿・洗濯ハンガー
- ☑ 自転車・バイク
- ☑ ゴミ箱
- ☑ 看板やのぼり
固定が必要なもの:
- ☑ 雨どい(ひび割れチェック)
- ☑ アンテナ
- ☑ 屋根の瓦(ゆるい部分がないか確認)
🏠 建物のメンテナンス
- ☑ 雨どいの掃除(葉っぱやゴミを除去)
- ☑ 側溝の清掃(水の流れを良くする)
- ☑ 屋根や壁のひび割れチェック
- ☑ 窓やドアの建て付け確認
⚠️ 危険!これはやらないで
- 台風接近中の屋根の点検
- 強風時の屋外作業
- 一人での高所作業
台風が近づいてからでは危険です。晴れた日に家族や近所の人と一緒に点検しましょう。
✓ 今すぐできること
ベランダや庭を見回って、風で飛ばされそうなものをリストアップし、安全な場所に移動させましょう。
重要書類の保護と緊急時の連絡体制
大切な書類が水に濡れたり、連絡が取れなくなったりしないように準備しましょう。いざという時に慌てないための対策です。
📄 守るべき重要書類
- ☑ 健康保険証・運転免許証
- ☑ 通帳・印鑑・クレジットカード
- ☑ パスポート
- ☑ 権利証書・契約書
- ☑ 家族の写真(思い出の品)
💧 防水対策の方法
おすすめの保管方法:
- ジップロックに入れる
- 防水バッグに保管する
- 金庫や耐火金庫に入れる
- コピーを取って別の場所に保管
📞 緊急連絡先リストを作ろう
- ☑ 家族の携帯電話番号
- ☑ 勤務先・学校の連絡先
- ☑ 近所の人の連絡先
- ☑ かかりつけの病院
- ☑ 市役所・消防署・警察署
連絡が取れない時は災害用伝言ダイヤル「171」を使いましょう。家族で使い方を確認しておくことが大切です。
💰 現金の準備
- ☑ 小銭(公衆電話や自販機用)
- ☑ 1万円札数枚(ATMが使えない時のため)
停電でATMやクレジットカードが使えなくなることがあります。
🐕 ペットの準備
- ☑ ペット用キャリー・ケージ
- ☑ ペットフード(1週間分)
- ☑ 薬・ワクチン接種証明書
- ☑ トイレ用品・タオル
✓ 今すぐできること
重要書類をまとめて防水バッグに入れ、すぐに持ち出せる場所に置きましょう。
まとめ
台風は怖い災害ですが、事前の台風 準備をしっかりと行うことで、安全に乗り切ることができます。
今回ご紹介した5つのポイント:
- 台風情報の収集と避難計画
- 食料・飲料水の備蓄
- 停電・断水対策
- 住宅の安全確保
- 重要書類の保護
これらを台風シーズンが来る前に準備しておけば、家族みんなで安心して過ごせます。
「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、普段からの準備が一番大切です。近所の方々とも情報を共有して、地域全体で台風に備えましょう。
あなたとご家族の安全を心から願っています。台風が来ても、みんなで元気に乗り越えていきましょう!
台風準備チェックシート
- ☑ 台風情報のチェック体制ができている
- ☑ 避難場所・避難ルートを確認済み
- ☑ 3日分の食料・水を備蓄している
- ☑ 停電・断水対策グッズを準備している
- ☑ 家の周りの安全対策を完了している
- ☑ 重要書類を防水保管している
- ☑ 緊急連絡先リストを作成している
- ☑ 家族で台風対策について話し合った
全てにチェックが付いたら、台風準備は完璧です!
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